動画・HP・SNSを一つの相談先で考えるとき、確認したいこと
一社にまとめる、専門ごとに分ける、自社で担当する。予算・専門性・日程・調整負担・管理権限・引き継ぎを公平に比べ、無理のない分担を考えます。

動画もHPもSNSも用意したいとき、相談先は一つのほうがよいのでしょうか。一社にまとめる方法も、専門ごとに分ける方法も、自社で担当する方法もあります。必要な専門性と、社内で調整に使える時間によって、合う形は変わります。
何を、誰に伝えたいのかが見えてくると、必要な制作と担当を考えやすくなります。媒体を全部そろえる前に、目的から分けてみましょう。
外注費と、社内の仕事を一緒に比べる
「開店日を知らせる」「採用で仕事内容を紹介する」など、目的を書いて必要な制作物を並べます。今あるHPや投稿で役に立つものは、そのまま活かせます。
次の表は、依頼先を考えるときの傾向と確認点です。実際の費用や日程は担当者と依頼範囲で変わるので、自社の場合はどうかを話し合う材料にしてください。
↔ 表は左右にスクロールできます。長い表は上下にも動かせます。行と列の見出しを固定しています。
比べる観点 | 一社にまとめる | 別会社へ頼む | 自社で担当する |
|---|---|---|---|
予算 | 共通素材や確認をまとめられる場合がある。各制作の内訳は確認 | 必要な専門作業を選べる。素材調整や受け渡しの費用にも注意 | 外注費を抑えられる場合がある。担当者の時間・道具代を含めて考える |
専門性 | 窓口が各媒体をどこまで担えるか、担当者と制作物を確認 | 媒体ごとに専門家を選べる。全体の方向性は共有が必要 | 事業の知識を活かせる。撮影・実装など不足する技術を見極める |
日程 | 全体予定を共有しやすい。一工程の遅れが他へ及ぶ場合もある | 並行して進められる場合がある。素材の受け渡し期限が重要 | 小さな更新をすぐ行いやすい。本業の繁忙や担当者不在の影響に注意 |
調整負担 | 連絡先をまとめられる。社内の最終確認者は必要 | 会社間の説明・確認を誰が取りまとめるか決める | 外部連絡は減るが、企画・確認・公開を社内で管理する |
管理権限 | 一社へ集約しても、アカウントの所有者と権限を明確にする | 媒体ごとの権限を一覧化し、不要な共有を避ける | 担当者個人に依存せず、組織で復旧・引き継ぎできるようにする |
引き継ぎ | 契約終了時のデータ・権限・費用を事前確認 | 各社の納品形式、素材の再利用条件、窓口をそろえる | 元データと操作手順を残し、別の担当者でも更新できるか確認 |
表を見ながら、自社でいちばん困りそうな項目に印をつけてみてください。調整する人がいなければ、窓口をまとめる利点があります。特定の映像表現が欠かせないなら、その専門性で別の会社を選ぶ考え方もあります。
ここで忘れずに見たいのが、「社内で誰が、何時間くらい使えるか」です。外注費と社内の作業時間を一緒に見ると、続けられる形を選びやすくなります。
向いている条件と、見落としやすい点
一社にまとめる:複数媒体を同じ時期に整えたい、社内の連絡窓口を減らしたい場合に候補になります。ただし、まとめた契約に撮影・投稿・返信まで含むかは別に確認します。
別会社へ頼む:専門性を選びたい、既に良い協力先がある、社内で全体を管理できる場合に候補になります。素材の遅れや修正の伝達を誰が調整するかを決めます。
自社で担当する:担当者と時間があり、頻繁に小さく更新したい場合に候補になります。品質確認や担当者交代に備え、苦手な作業だけ外部へ頼む方法もあります。
組み合わせて分担してもよい
全部を同じ方法で進めなくてもよいんですね。例えば、採用広報の分担を考えるなら、社員への聞き取りと日々のSNS投稿は自社、撮影と編集は映像会社、募集ページの改修は今のHP制作会社、という分担も考えられます。
この場合は、人事担当が仕事内容・募集条件・公開日をまとめ、全員が同じ最新版を見られるようにします。
打ち合わせでは、企画、原稿、撮影、編集、実装、公開、更新の横に、担当者を書いていきます。「全体の調整」と「最後に確認する人」も必要です。空欄があれば、外へ頼むか、社内で受け持つかを決めてから進めます。

同じ題材を、媒体ごとの役割に合わせて展開した表現サンプルです。伝える内容をそろえながら、写真や文字の見せ方を変えています。
依頼先を決める前の短い確認
「今回必要なもの」と「後から追加できるもの」を分けたら、納品物、素材の使用条件、公開後の担当、管理権限、引き継ぎを確認します。
まとめて頼んでも、必要な部分だけ頼んでも、自社に合う分担ならよいと思います。公開した後も誰が続きを担うかが分かっていること。その点まで話せると、依頼先を選ぶ判断材料がそろいます。


