HP制作の見積もりで確認したい、制作範囲と追加費用
2案を比べる照合表の記入例で、原稿・写真・修正・公開・保守・管理権限・翌年度費用を比較。「含む・別料金・未確認」を分け、制作会社への質問まで整理します。

同じ「5ページ一式」なのに、見積もりの金額が違う。何を比べたらよいのか、迷いますよね。そんなときは、原稿づくり、公開作業、その後の更新まで、どの仕事が含まれているかを見ると整理しやすくなります。
完成するものと運用条件をそろえ、必要な作業を「含む/別料金/未確認」に分けます。総額を比べるのは、その中身が見えてからです。
両社へ同じ依頼条件を渡す
例えば、「会社HPの5ページ、問い合わせフォーム、お知らせ更新機能。既存写真を使い、原稿は社内資料から作成。今のドメインを続けて使う」とまとめます。比較の練習として設定した条件ですが、このくらい書いておくと、相談の出発点をそろえられます。
実際に使うときは、ページの役割、必要な機能、使える素材、希望時期を、自社の条件へ置き換えてください。
2案を比べる照合表の記入例
次のA案・B案は、比較の練習用につくった記入例です。「別料金」の金額はどこに書かれているか、「未確認」は誰へ何を聞くかも、表に足して使います。
↔ 表は左右にスクロールできます。長い表は上下にも動かせます。行と列の見出しを固定しています。
照合項目 | A案 | B案 | そろえる条件・質問 |
|---|---|---|---|
ページ・フォーム | 含む:5ページ+フォーム | 含む:5ページ/フォーム設定は未確認 | ページ名、入力項目、保存先・通知先、送信テストを列挙 |
原稿 | 含む:支給資料から文章作成 | 別料金:原稿作成。完成原稿の支給なら含む | 取材・構成・校正をどちらが行うか |
写真 | 含む:支給写真の選定・調整/撮影は別料金 | 含む:支給写真の配置/調整は未確認 | 必要枚数、撮影、加工、使用許諾の確認担当 |
修正範囲 | 含む:各確認段階で2回/構成変更は別料金 | 未確認:「修正対応」とだけ記載 | 1回の数え方、対象、締切、追加前の見積もり方法 |
公開作業 | 含む:接続・公開・表示確認 | 未確認:納品はデータ渡し | 公開操作、ドメイン設定、切替時の確認担当 |
日々の更新 | 含む:お知らせ更新機能と操作説明/更新代行は別料金 | 含む:お知らせ更新機能/操作説明は未確認 | 自社で変更できる項目、手順書、代行の単位 |
保守 | 別料金:月額契約/作業内訳は未確認 | 未確認:記載なし | 更新・バックアップ・障害対応の担当と対応時間 |
既存サイトの移行 | 含む:指定5ページ/過去記事移行は別料金 | 別料金:移行作業一式 | 記事・画像・旧URL・メールに関わる作業を分ける |
管理権限・引き渡し | 含む:自社アカウントの管理権限と操作資料 | 未確認:運用会社が管理 | ドメイン・CMSの契約者、渡されるデータ、解約時の手順 |
初年度費用 | 制作費に含むものと、別払いの利用料が別紙 | 制作費以外は未確認 | 制作・移行・初期設定・年間利用料・保守を同じ期間で合計 |
翌年度費用 | ドメイン・基盤利用料・保守は別料金 | 未確認 | 更新時の利用料、保守、更新代行、更新手数料を確認 |
この表から、何を判断するか
A案を見ると、保守の内訳はまだ聞く必要があります。B案は、自社で原稿を用意できるなら候補になりそうですが、公開を誰がするのかが分かりません。表が埋まると、値段の前に聞きたいことが見えてきますね。
「別料金」が多いからといって、その案を外すとは限りません。自社でできることと頼みたいことを分け、必要な作業を足して比べます。
金額は実際の見積書から写し、税別・税込をそろえます。初年度は「制作・移行などの一時費用+その年の利用料・保守」、翌年度は「継続利用料・保守+予定する更新作業」で見ます。
支払先も書いておくと、制作費に含まれる利用料を年間費へもう一度足す、といった二重計上を避けやすくなります。
曖昧な項目は、作業がわかる質問にする
「原稿作成込みとのことですが、資料整理、文章作成、事実確認は、それぞれ誰が担当しますか。」
「修正1回とは何をまとめて数えますか。初稿後のページ追加は、着手前に別見積もりになりますか。」
「公開作業には、ドメイン接続とフォームの保存・通知の確認まで含まれますか。」
「保守に含む作業、追加費用になる作業、連絡できる時間を一覧でいただけますか。」
「契約終了時に、自社で更新を続けるための権限とデータを受け取れますか。引き継ぎ費用はありますか。」
聞いた答えは、見積書や作業範囲の資料にも反映してもらいましょう。後から双方で読み返せる形にしておくと安心です。写真の使用許諾、旧URLの扱い、メールへの影響も、関係する場合は担当を決めておきます。
必要なものがそろい、自社で受け持つ仕事にも無理がなく、翌年も使っていけるか。そこまで見えると、金額の違いも判断しやすくなります。見積もりは、値段と一緒に「誰が、どこまで担当するか」を読む資料として使ってみてください。


